走るとすねが痛い方は、シンスプリントという言葉を聞いたことがあると思います。
シンスプリントの特徴は、脛骨と言う骨の下から3分の1付近に起こる骨の炎症です。
骨の炎症と言いましたが、骨の表面の骨膜が痛んでいます。
骨には神経がありませんが、骨膜には神経があるため、骨膜に傷がつけば痛むのです。
シンスプリントの原因は主に、着地の際の衝撃です。
着地の瞬間は、脛骨に自分の体重や地面を押そうとする力が加わり、地面からはそれに対して反発の力が加わります。
この上からの力と、下からの力によって、脛骨の下から3分の1付近に、大きな負荷が集中し、日々の積み重ねにより脛骨の骨膜が傷つきシンスプリントとなっていきます。
骨の衝撃以外の原因ですと、身体のエネルギー不足や体幹の弱さによってすねへの衝撃が人より多くなる場合があります。
女性ランナーやアスリート、女子中高生ランナーでシンスプリントに悩んでいる方は特に気を付けて欲しいのが、無月経(生理が3カ月以上止まっている)になっていないかです。
少しでも体重が軽い方がいいからとを気にするがあまり、極端に食事を減らしたり、炭水化物を抜いたりしていませんか?
シンスプリントは、走り方のくせなどでもなりますが、女性は生理や、栄養状態にも影響が出る場合があります。
そしてシンスプリントで一番怖いのは、疲労骨折になってしまうことです。
疲労骨折になってしまうと、しばらくは走れなくなってしまいます。
そうなる前に、シンスプリントで悩んでいる方は、走り方はもちろん自分の健康状態や食事の状態、女性は生理の関係を確認してみてください。
すねに違和感を感じている方は上記のことを見直し、今のうちに適切な治療や予防をすることをおススメします。