最近、女性アスリートにおける代表的な問題として、『女性アスリートの三主徴』が提唱されているのをご存じですか?
女性アスリートの三主徴とは、
①利用可能エネルギー不足
②視床下部性無月経
③骨粗鬆症
のことです。
女性アスリートでは、無月経と並んで、初経の遅延も問題とされています。
これは、BMI数値が低いアスリートに多く、審美系や持久系が当てはまっています。
無月経や初経の遅延から、疲労骨折は16~17歳で多く発生しているそうです。
※臨床スポーツ医学 第37巻第1号 2020年1月1日発行
特集:女性アスリートのメディカルサポートー女性指導者からの視点ー:引用
このような女性アスリートの健康問題を、指導者が関心を持っていないことも問題になっています。
私は、中学生時代、毎年全国大会に行くようなレベルの陸上部に所属していました。
当時は365日中、360日ぐらい走っていたのではないかぐらいの記憶です。
十数年前なので、BMI数値の知識もなく、一般的にもあまり知られていなかったのではないかと思います。
陸上部時代の当時の身長は
155cm、45キロ、体脂肪18%
初経は16歳の高校1年生、その後は月経が不順。
私は、初経も来ていない中学時代に疲労骨折などの大きなケガはありませんでした。
しかし、高校生になりソフトボール部に所属していた時には骨折を2回しました。
球技大会でも1回骨折しています。
1回目は、内野手のそれたボールが内くるぶしに当たり骨折。(距骨骨折)
2回目は。キャッチャーをしていた際に、受け損ねたボールがグローブ越しに親指に当たり骨折。(左手第一指末節骨骨折)
3回目は、球技大会のバレーボールでオーバートスを上げた際に、右手小指を骨折。(右第五指末節骨剥離骨折)
当時は、当たり所が悪かったぐらいにしか思っていませんでしたが、女性アスリートの健康問題について勉強するようになり、私の骨折は三主徴の問題もあったのではないかと考えています。
高校時代の骨折の影響で、ソフトボールはほとんどケガで終わってしまいました。
当時の私のように、不要なケガで大事な3年間の部活動の時間を削られないように、女性アスリート、指導者、保護者の方には三主徴について認識して欲しいと思っています。
もし、女性アスリートの方で体重を気にして食事量を減らしていたり、食べないようにしている、そして生理がきていない、その中で過度にトレーニングや練習をしている方がいたら一度、その現状を見直す必要があるかもしれません。
その問題を解決するには、正しい知識と自分の身体への理解が必要です。
https://www.waseda.jp/prj-female-ath/problem/
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